我が子は何を求めているの?
4、5歳で子どものタイプは
決まってくるのですが、
何タイプなのかを見極めるのは
なかなか難しかったりします。
トライタイプの2番目の数字を
基本タイプだと勘違いしてしまうパターンが多いです。
行動パターン、
印象や雰囲気に直結するからです。
私自身も、このパターンで二人の子どもを
最初違うタイプだと予想していましたが、
のちに、それはトライタイプの影響だと分かったのです。
今は、二人のタイプは確定しています。
次男はいま小学2年生ですが、
かなりはっきり基本のタイプが表れています。
小学生になると、
性格が表れる場面が増えるため
見極めやすくなります。
小学生以下の場合は
環境や人間関係が限定されており
基本的に親と一緒のシーンしかないので
見極めにくいと思います。
確定させるよりは、
トライタイプの影響も考慮して
予想ぐらいでもいいかなと思います。
エニアグラムは
人生で求めるものや恐れるもの
人生の課題までがわかるので
我が子の情報としてこの知識があれば
子育て虎の巻のようなものです。
親に何を求めているのか
ここを知識として理解しているだけで
家庭内のすれ違いは断然減ります。
なんとしてでも
知りたくなる子どものタイプ!!
9つに分けるのは難しくても、
3つのグループに大枠で分けるやり方を
ご紹介します。
もちろん大人にも適用できますが
他ページで説明しているため
今回の記事では子どもに特化して進めます。
このグループ分けをもとに
子どもを観察してみてください。
お子さんの新しい発見につながるかもしれません。
親や先生にココを満たしてほしい!
大きく分けて
子どもが親や先生に認めてほしいところは
3つあります。
性格タイプによって
優先順位が変わります。
- 愛されたい
- 認められたい
- 理解されたい
子どもにとって
どの要素も必要ですが、
子どもが受け取たいと渇望しているものが
優先順位一位のものです。
では、詳しくみていきましょう。
- 愛されたい子ども
-
タイプ3・7・8
愛の獲得が人生の深いテーマ
日常的な触れ合いが多く、世話をこまめにしてくれる親を求めます。親の愛を求めているタイプで、慈しみや優しさ、自分一人を「大切」だと言ってくれる環境を潜在的に求めています。外向的で家族以外の人に対しても主張が強く、自分の意見をはっきりと持っています。- タイプ3
愛されるためには、みんなよりも「できる子」でいなければ - タイプ7
陽気な自分でいたら、母親は自分を受け入れて可愛がってくれるはず - タイプ8
愛を勝ち取るためは、強くなければいけないんだ
- タイプ3
認められたい子ども-
タイプ1・2・6
自分の努力が認められることが人生の深いテーマ
両親に、努力を褒めて欲しい、自分の頑張ったことを評価して欲しいと思っています。社会や親に認められる役立つ自分であることが目標なため、自分のしていることをちゃんと見て欲しいと求めています。- タイプ1
間違いなく完璧にこなすと、父親に認められ評価されるはず - タイプ2
積極的に良い行いやお手伝いをして「いい子」にしている自分を褒めて欲しい - タイプ6
仲間や家族を大事にして、努力していると、自分の価値を認められるはず
- タイプ1
分かってほしい子ども-
タイプ4・5・9
理解することが人生の深いテーマ
両親に自分の行動パターンや考え方を理解して欲しいと感じています。家族のこともよく観察して見ているタイプで、そんな自分のことを理解してくれることを潜在的に望んでいます。内向的で、一人落ち着ける空間や時間も大切にしています。- タイプ4
自分も自分が理解できないこの自分を受け入れてほしい - タイプ5
世界の全てを知り、自分の考えを理解させよう - タイプ9
自分は周囲を理解し、自分自身も理解してもらえれば、より調和できるはず
- タイプ4
すれ違い
各タイプを理解していないと
こちらは愛を伝えているつもりでも
相手は受け取れていないという状況になります。
- 無条件で愛してほしいと願う子どもに、「努力したら認めてあげる」と条件をつける
- 自分の努力を認めて褒めてほしいと願う子どもに「大切だよ」と伝えても、喜びはするが「見るべきところを見てくれない」という不満はたまる
- 自分を理解してほしいと願う子どもに、努力を強いたり、愛してると伝えても、「私のことを親はなにもわかっていない」とそもそも心に届かない
エニアグラムのタイプはわからなくても
大きくこの3つがあると知ることで
子どもの求めるポイントを理解しやすくなります。
学校の先生にも
子育て中のお母さんにも
この3つの分類は役に立ちます。
より詳しくはこちらの記事を↓

集団での子どもの様子3パターン
集団でいる時と家庭では
子どもの様子も変わりますよね。
どんな特徴が出るのかを
みていきましょう。
こちらも3つに分かれます。
- 物おじしない子ども
- 人見知りがある子ども
- 人に合わせる子ども
- 物おじしない子ども
-
タイプ2・5・8
世界の真ん中にいる
初めて出会う大人に声をかけられても尻込みすることなく、視線をしっかりと合わせ、恐れる様子を見せません。大人から見られている自分を意識することが少なく、自分の欲求のままに行動していることが見て取れます。人から見られている意識が薄いので、楽しいことがあって興奮していると電車の中でも騒いでしまう、人が大勢いる場所でも、怒ったら大声で喧嘩をしてしまうなど、恥ずかしがる様子を見せないことも。命令されることは嫌いで、従順さはなく、その分自分をしっかりと持っています。基本的にルールには従いますが、不要だと感じたり自分に害があると判断すると、平然と拒否したり破ります。嫌いな教師にはことごとく反発したり、何度叱られても懲りないところがあったり、仲間と違うことをしていても気に病むことが少ないタイプ。たまに気に病むことがあったとしても、早い段階で回復させ忘れてしまいます。
人見知りがある子ども-
タイプ1・4・7
世界の端っこにいる
初めて出会う大人は警戒します。なかなか視線を合わせず、声をかけても答えないなど神経を尖らせて用心深い態度をとります。特に母親など保護者との関係が上手くいっていない時は、さらに周囲の人間との間に垣根を張って自分の世界には入れないよう、態度や物腰で拒絶を示します。自分の言動が変ではないかと、常に人から見られる自分を意識していて、その視線をシャットアウトすることで、自分を守り、自分の世界を確保しようとしています。自意識過剰になりやすく、自分を晒すことができず、演技じみた対応をしたり、引きこもったり自分の世界を守ろうとします。家では明るいけど、外ではおとなしくなるなど、二面性を持っている場合もあります。集団と同じ行動ができにくい、できたとしてもとても疲れてしまうなどの特徴があります。神経質で真面目なところがあり、ルールは守らなければならない、言いつけは絶対だと重く受け取り、葛藤したり苦しくなることがあります。
人に合わせる子ども-
タイプ3・6・9
世界とともにある
みんなと同じでないと不安になり、みんなや先生の目をかなり意識している子どもがこのタイプです。両親の躾とは関係なく、みんなと歩調を合わせること、場の空気を読むことを元から重視している気質タイプなのでおりこうな子どもです。いつも注意深く周囲の状況を見ている子どもであり、集団行動は教えられなくても元から得意です。協調性があり、場にあった言動をすることが小さい頃からできます。苦しくなると、より周囲に合わせていくことで自分を守ります。人から浮かないよう注意し、みんなと調和的に関わることをよしとする八方美人な面もあります。ルールや規則は当然守り、みんなからはみ出ることを恐れます。
この3つの結果と、先ほどの3つの結果を
組み合わせると
9つのタイプ判定ができてしまいます。
ですが、まずは確定させず
慎重に観察し続けてみてください。

躾とは関係ない気質の部分
このタイプ分けを知っておくと、
よその子と比べて
悩むことがなくなります。
お利口に見えるよその子は、ただ
「人に合わせる子ども」
なのかもしれません。
なんでこの子はこんな性格なのだろう
自分の躾が悪いからなのだろうか
気質を知ると、
そういう理由ではないことがわかります。
親が3.6.9タイプの場合、
みんなと一緒であることが安心になりますが、
子どもが2.5.8の場合、
はみ出しても平気な様子を見せます。
なんていう子だろう、
お友達に嫌われないだろうかと心配するかもしれません。
親子で逆の組み合わせの場合、
「みんながしているから私も」という3.6.9の子供の意見に
2.5.8タイプの親は
主体性を感じられず、
「もっとしっかり自分の意見を持つよう」伝えたくなるかもしれません。
特に、親が2.5.8タイプで
子どもが1.4.7タイプの組み合わせは
繊細さのある子どもの気持ちを
親が汲み取れていない場合が多く
思春期以降に注意が必要な組み合わせです。
捉え方、感じ方がかなり違うことを
理解して接することが大切です。
子供の持って生まれた気質がある上での
育児です。
それを受け入れ
その子に合った育て方をしていきます。
子どもが求めていること、
みている世界観、
感じていることも
タイプによって、こんなに違うのですから。
その子どもの気質を理解し、
歩み寄っていくことが大切です。