現実の捉え方3類型
世界(現実)とどう結びついているのか
気質タイプによって
現実を捉えているフォーマットがあります。
ポジティブな人は現実も肯定的に捉えているタイプでしょ
と、思いますよね!?
実はそういう話ではないんです…
これは、
意識の勉強をして考え方が変わったとか
今のメンタル状態がどうといった
意識的や行動的な影響を受けない
もっと奥深くでで設定されているものです。
行動が起こる前の
無意識の
自分のフォーマットです
なので、
あなたはこのタイプですと言われても、
ピンとこないかもしれません。
そのフォーマットは3つ
- 世界と否定的に結びつく
- 世界と肯定的に結びつく
- 世界と両価的に結びつく
さぁ、あなたはどんな風に
現実を意味づけていると思いますか。
- 世界と否定的に結びついているタイプ
(タイプ3・7・8) -
この世は脅威と暗闇の迫る世界だから、信じられるのは自分だけ
- 世界と肯定的に結びついているタイプ
(タイプ1・2・6) -
今より未来はよい世界になると思いたがる
- 世界と両価的に結びついているタイプ
(タイプ4・5・9) -
いい悪いは表裏一体で、判断できるものではないという価値観
主張タイプ、追従タイプ、遊離タイプとも一致しているから、そことの関連についても触れていくよ
世界と否定的に結びつく
(3・7・8)
絶対愛を求める
特徴
- 基本的には世界を否定的にみる
- 基本的には人間の本性は悪だとみる
- 人を信じにくいが騙されにくい
- 人々を押しのけても欲しいものを手に入れる
- 自分の欲望に忠実に生きる
- 奪ばわなくては奪われると考える
- まず獲得してこその、明日や未来である
- 最小のエネルギーで最大の効果を求める
引用 究極のエニアグラム(竜頭万里子)
この世は恐ろしいものがいっぱいあり「信じられるのは自分だけ」とみる傾向があります。自分を大切にして自分だけは救われたいという思いが強くなり、自分の欲望には忠実で、どんなことをしても自分の分を獲得しようとする積極性があります。基本的行動指針を内に強固にもち、努力しても得られるとは限らないため、エネルギーを無駄にかけすぎないようにして確実にチャンスを掴もうとします。人を信じることができにくいので、なかなか本心を見せられません。自分を見せることは、つけこまれることにもつながると考えるため、ごく身近な家族や、自分で確かめた人たちしか信頼できない傾向があります。
人生にある深いテーマ
安心できない世界だと意識の奥底で感じているからこそ、そんな世界でありのままの自分を愛してくれる人を求めます。油断しないタイプであり、人を信じにくいという特徴があるからこそ、本当は確実な信頼関係を求めているのです。心から信じられる人を見つけ、その人に無条件に愛してもらいたい【自分一人を大切にしてくれる存在】それを得ることが暗闇と脅威のある世界を生きる中での人生の目標でありテーマです。
まず自分を満たすことが重要であるこのタイプ。脅威のある世界なら、まず自分に与えていかないと!となるのは当然ですよね。ここらへんを理解すると、この3タイプが『主張タイプ』でもある理由がみえてきますね。どんどん主張して行動指針を打ち立てることが、否定的な世界でも自分の分を確保して生きていく術に繋がります。
各タイプの否定的視点の違い
タイプ3見解
世界と共にあり×世界は否定的
恐ろしい暗闇の中では、人に合わせつつ、少しでも自分が目立ち輝いていなくてはならない
でも目立ったら、妬まれたりしないかな…
周りの嫉妬で自分の足を引っ張られないよう細心の注意を払って行動していかないと…
世界と共にあるので、人々の中での自分を意識しています。感情センター故、イメージ力を持ち、人の感情を読むことにも長けているので、人からやっかまれたりすることも心配します。秀でることや模範的立ち位置を目指しますが、そのことで邪魔が入らないよう戦略的に立ち回らなければと、否定的タイプのフォーマットが作用します。
タイプ7見解
世界の端っこにいて×世界は否定的
恐ろしい暗闇の中では、世界から自分を切り離して、自分だけの明るく楽しい世界を作らねばならない
この先を想像すると、なんとなく暗いんだよな…
うわ、こんなこと考えていたら楽しくない!時間がもったいないし、すぐ動き出そっと♪
根っからの物質主義なため、否定的な世界では物に執着が出やすくなります。自分の分や物がなくなってしまうかも…と心配をしたり、この先普通に過ごしていては未来は徐々に暗くなると思っています。だからこそ、ワクワクを確保して自分で世界を照らすため、今すぐにでも忙しく立ち回り楽しさを集めます。
タイプ8見解
世界の中心にいて×世界は否定的
恐ろしい暗闇に負けないためには、自分自身が強くならなければならない
災害に備えて備蓄しておかなければ!!
もとから生存に関する不安を持ちやすく、想像だけで終わる事のないリアリストでもあるため、普段から不測の事態を考えることが多く、それに対して物質やフィジカル面、メンタル面など、全方位徹底的に備えておこうとする性格です。十分備えがあることが「強さ」に繋がり安定します。
世界と肯定的に結びつく
(1・2・6)
努力を認めてほしい
特徴
- 基本的には世界を肯定的にみる
- 人を信じやすく騙されやすい
- 役立つ人間と認められ必要とされたい’(特に権威に対して)
- 人に近づいていき、認められようとし、積極的に役割を担う
- 努力することに意義がある、努力すれば何事も得られる
- 先の見通しを見極め、希望のないことには賭けない
- 基本的に人間の本性は善であるとみる
引用 究極のエニアグラム(竜頭万里子)
基本的に未来はよくなっていくのだから、自分が努力することで、さらによくなっていくはずだと考えます。努力によって事態が悪くなることは、思いつかない性格といえます。そのため、人にも努力を強いる傾向があり、努力のための努力になる場合もあります。性善説を地でいくため、人を信じやすい傾向があります。友好的に人に近づいていき積極的に集団の中で自分の責任や役割を担っていこうとします。
人生にある深いテーマ
肯定的な世界で人生を有意義に過ごすには、自分なりに努力していることを社会や人々に認められることが最も重要なことです。自分が何か役に立つ人間であることを実証して、努力が認められることが人生の目標になっています。努力したことを気づいて、そのポイントを褒めてほしいと望んでいます。そして、自分だけでなく、他人にも努力の大切さを訴え、前向きに向かうべきだと考えます。
『追従タイプ』である(1,2,6)の3タイプ。人の役に立つこと、人と折り合いをつけて自分を律して生きることがナチュラルな状態。世界を肯定的に捉えているからこそ、よいものをより良くの視点なんですよね。「努力や役割を果たすこと」は、社会生活を送る上で全員に求められる要素でもあるから、追従タイプではない気質の人も、私はこのタイプと間違いやすくもあります。
各タイプの肯定的視点の違い
タイプ1見解
世界の端っこにいて×世界は肯定的
より善い世界にしていくために、社会の決まりを厳正に守り、自分の世界だけは完璧なものにしていかなくてはならない
一生懸命に努力したら何事もよくなっていくもの。
そうじゃないなら、まだ努力が足りないだけ
世界の端っこにいて、職責を通して世界と繋がっていくタイプ1。肯定的なものの見方をするため、努力することでよりよい状態になっていくと信じている典型的なタイプ
タイプ2見解
世界の中心にいて×世界は肯定的
もっと善い世界にしてくために自分自身が善い人間にならなければならない
自分の善意を受け取らない人がいるなんて、驚いちゃう!
世界の真ん中にいるので、自分がよいと思ったことはストレートにどんどん実行していきます。未来はいまより明るいに違いない!世界の真ん中にいて、かつ世界を肯定的にみているから、根っからのポジティブ思考の持ち主になるのも、納得ですよね。
タイプ6見解
世界と共にあり×世界は肯定的
より善い世界にしていくため、人に合わせつつ、人々と深い絆を築いていかなくてはならない
誰かに噂されてても、きっといい風に言ってくれてると思う
よい世界を作るために気配りや誠実さを欠かしません。空気を読むのに長けている自分の評価は当然よいはずであり、集団に受け入れられることには関しては自信があります。世界と共にあり世界を肯定的にみる2つの組み合わせが性格を物語っています。
世界と両価的に結びつく
(4・5・9)
理解してほしい
特徴
- 世界は良いか悪いか不確実で決められるものじゃない
- 人は悪でも善でもあり分からない
- 人と距離をおいて観察する
- なるようにしかならない
- 目標設定が難しく行動指針を持ちにくい
- 世界を知り、自分のことも知りたい
- 消極的で人と関わり合いたがらない
- 欲望が少なく、腰が重くて出不精で無為に時間をつぶしやすい
引用 究極のエニアグラム(竜頭万里子)
人も世界も良いか悪いか判断できるものではないと感じます。信じられるかどうか、よいものかどうか、不確かなものばかりで、どちらともはっきりとは言い切れません。人の様子を離れて観察したり、物事の両面をみたり、+と-を計るなど、見極めに時間がかかり、その分行動にうつすのも遅れます。不確かなものばかりの中では、はっきりした欲望も持ちづらく、人生の基本的な行動指針や目標をたてるのも難しいため、はっきりせず、惰性的になりやすい面があります。
人生にある深いテーマ
確実なものがない両価的な世界を生きるため、努力すらも無駄になるかもしれず、どんなこともよく見極めて理解できないと、その先に進むことはできないと考えます。様子をみるために時間をかけたり、疑い深くみたりなど、何事も理解することが重要で、理解こそが人生の根源的目標になっています。そんな自分のことも理解してほしい、正確によく知ってもらうことを求めています。
遊離タイプである(4,5,9)の3タイプ。両価的価値観を持つからこそ、人から引き下がりマイワールドにいて、俯瞰目線で観察したいということなんですよね。人と自分、状況と自分を切り離すことで、いい悪いを見極めていこうとするから、人との距離は必要だし、理解する時間をしっかり取ることが何より大切!じっくり自分の中で判断する時間をとるから、返答や決断が遅くなることも多々。
各タイプの両価的視点の違い
タイプ4見解
世界の端っこにいて×世界は理解できないもの
自分の居場所が定まらず、自分が何者なのかも理解できないため、自分らしい自分だけの世界を作りださなければならない
自分に対してもいいのか悪いのか、
確実な自分が見つからない
自分の存在すらも不確実であり、世界に拠っていない感覚を持つため、自分を見つけようと自分の内面に関心が向かいます。人に分かってほしい…でもこんな私を分かってくれる人はいないという絶望感を一番感じて、孤独感と共に独創的に生きてる。
タイプ5見解
世界の中心にいて×世界は理解できないもの
世界を理解していくためには、自分自身が知的に高くならなければならない
今後が明るいかどうかは、人類にかかっている
世界の真ん中にいて、世界を見切りたいタイプ5。何事も断定的な見方はしません。あらゆる可能性を考慮し、論理的に建設的に思考していきます。人類が賢ければ明るい未来があるし、果たしてどうなるのか…という視点は、自分すらも客観的にみていることがうかがえます。
タイプ9見解
世界と共にあり×世界は理解できないもの
人に合わせつつ、間違った行動をとって世界を混乱させないようにしないといけない
ただ、私は今日を生きているだけ
不確かな世界では自分の意見を極力主張せずに、人に合わせることで馴染んでいこうと考えます。タイプ4のように思い悩んだりせず、不確かさはさっさと受け入れます。その世界でなるべく平和に淡々と生きていくことが何より大切だから、よくわからないけど、みんながいいならいいんじゃないかな♪という考え方です
まとめ
いかがでしたか。それぞれのタイプによって、世界への見方はこんなにも違うんです。
世界を否定的にみる(3,7,8)の3タイプにとっては
暗闇のある世界では、
自分だけは生き残りたい、
自分だけは愛されたいという欲求が強くなるというのも
なんだか納得しますよね。
自分を守るために積極的に
先々を見て行動していかないと
安心できませんよね。
でも安心したいからこそ、
心のよりどころになる信頼関係や
絶対愛を求めるんですよね。
世界を肯定的にみる(1,2,6)の3タイプは、
信じる者は救われる
正直者が得をする
希望を持つことに意味があるといった
昔話や性善説をベースにした価値観で生きています。
善いものはより善く
ストレートに考えて努力していきます。
そんな自分の努力や頑張りを認めてもらいたいんですよね。
世界を両価的にみる(4,5,9)の3タイプは
とにかく決断に時間がかかります。
「何が起こっているのか」
「こっちの側面から見た場合は?」など、
いいか悪いの判断のそもそもの前段階に
かなり多くの時間を費やします。
人からの相談に乗る際も
物事を両面からみるため
最終的になにが言いたいかわからない
曖昧な返答になったり
どちらにせよ
メリットデメリットがあるといった
両面にフォーカスした回答をしがちです。
両価的タイプ以外は、
逆にいうと主張がはっきりしているため
分かりやすく訴える力が強いこともありますが、
物事の捉え方が一方向に偏りがちともいえます。
それぞれのタイプによって
それほど違いがあるということですね。
自分のタイプがわかったら
パートナーやこどものタイプと比べてみると
コミュニケーションのすれ違いポイントや
相手が求めていることも理解できるので
人間関係を築くのに有効な知識になると思います
参考文献 究極のエニアグラム(竜頭万里子)
この記事を書いた人
メニュー詳細はこちら
自分自身を羅針盤にする生き方へ